「ゲーム開発を副業にしたいけど、本当に稼げるのか分からない」――あなたがこの記事にたどり着いたのは、そんな不安を抱えているからだと思う。プログラミング未経験、地方在住、本業が忙しい。どれか一つでも当てはまるなら、この記事はあなたのために書いた。
筆者のちばりよー男は、沖縄に移住して5年目の会社員。本業のかたわらUnityでゲーム開発を続けており、趣味で3Dプリンターも活用している。実際にゲーム開発に取り組む中で学んだことや、個人開発者たちのリアルな情報をもとに、「どこでつまずくか」「何をすれば最短で収益化できるか」を伝えていく。
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ゲーム開発の副業は本当に稼げるのか【収益モデル別に解説】
結論から言うと、ゲーム開発の副業で月1〜10万円の収益を得ることは、個人でも十分に現実的だ。ただし「ゲームを作って売る」だけが収益化の道ではない。収益モデルを正しく選ぶことが、副業として成立するかどうかの分かれ目になる。
個人ゲーム開発の主な収益ルート5つ
あなたがゲーム開発で収益を得る方法は、大きく分けて5つある。
- ①ストア販売:Steam・App Store・Google Playでゲームを販売する。1本あたり300〜1,500円が相場で、Steamでは個人開発のインディーゲームが年間1,000本以上リリースされている。
- ②広告収益モデル:無料ゲームに広告を挿入し、1再生あたり0.01〜0.05円の広告収益を得る。ダウンロード数が月1万を超えると月5,000〜2万円程度になる。
- ③アセット販売:Unity Asset Storeで3Dモデル・スクリプト・エフェクトなどを販売する。1アセットあたり5〜50ドルで、人気アセットは月100件以上売れる。
- ④受託開発:企業や個人からゲーム開発の仕事を請け負う。1案件あたり5〜30万円が相場。
- ⑤ゲーム開発の情報発信:ブログ・YouTube・Udemyで開発ノウハウを発信し、広告収益や講座販売で稼ぐ。
収益を安定させるには、一つのモデルに頼らず複数の収益源を組み合わせることが重要だ。
収益モデル別の比較表【初心者向け】
| 収益モデル | 初期投資 | 収益化までの期間 | 月収目安(個人) | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|---|
| ストア販売 | Steamは登録料100ドル | 6〜18ヶ月 | 0〜10万円 | ヒットすれば大きい | 競合が多く埋もれやすい |
| 広告収益 | ほぼ無料 | 3〜6ヶ月 | 5,000〜3万円 | 無料ゲームでOK | DL数に依存、単価が低い |
| アセット販売 | ほぼ無料 | 1〜3ヶ月 | 5,000〜5万円 | 一度作れば継続収入 | ニッチなジャンル選びが必要 |
| 受託開発 | ほぼ無料 | 1〜2ヶ月 | 5〜30万円 | 単価が高い | 納期・クライアント対応の負担 |
| 情報発信 | ほぼ無料 | 6〜12ヶ月 | 5,000〜3万円 | 資産として蓄積する | 収益化まで時間がかかる |
あなたが副業として「まず月1万円を目指す」なら、アセット販売と情報発信の組み合わせを私はおすすめする。ストア販売はロマンがあるが、最初の1本目で収益を出すのはハードルが高い。
ゲーム開発副業に必要なスキルと学習ロードマップ
ゲーム開発の副業に必要なスキルは「ゲームエンジンの操作」と「プログラミングの基礎」の2つだけだ。デザインや音楽は無料素材やAIツールでカバーできるので、最初からすべてを一人でやる必要はない。
Unity vs Unreal Engine どちらを選ぶべきか
個人の副業開発なら、Unityを選ぶのが現実的だ。理由は3つある。
第一に、Unityは年間売上が20万ドル(約3,000万円)以下なら無料で使える(Unity Personalプラン)。副業レベルなら費用がかからない。第二に、日本語の学習リソースが圧倒的に多い。書籍・YouTube・Udemy講座を合わせると、Unity関連の日本語コンテンツはUnreal Engineの5倍以上存在する。第三に、2D・3Dの両方に対応しており、スマホゲームからPCゲームまで幅広く開発できる。
Unreal Engineは映像品質に優れるが、要求されるPCスペックが高く、学習コストも大きい。あなたが「まず副業として収益化する」ことを目標にするなら、Unityから始めるのが最短ルートだ。
Unity学習の入門書として、私が実際に使って挫折しなかったのがUnityの教科書(SBクリエイティブ)だ。C#(シーシャープ)というプログラミング言語の基礎から丁寧に解説されていて、この1冊で簡単な2Dゲームが完成する。
ゲーム開発副業の学習ロードマップ【6ヶ月プラン】
あなたが完全未経験からスタートする場合、以下のスケジュールで進めると無理がない。私もほぼこの流れで学習した。
1〜2ヶ月目:基礎学習
Unityのインストール、C#の基本文法、チュートリアルゲーム(ブロック崩し・シューティング)を2〜3本作る。1日30分〜1時間の学習で十分だ。
3〜4ヶ月目:オリジナルゲーム制作
小規模なオリジナルゲームを1本完成させる。「完成させる」ことが最重要。80%の初心者はここで制作を途中放棄する。機能は最小限でいい。
5〜6ヶ月目:公開・収益化準備
Google PlayやSteamにゲームを公開する。同時にUnity Asset Storeへのアセット出品、またはブログでの開発記録発信を始める。
学習中に3Dモデルを自作したくなったら、無料の3Dモデリングソフト「Blender」を使うといい。Blenderの学習にはBlender 3Dモデリング入門書が体系的にまとまっていて、私も3Dプリンター用のモデル制作で愛用している。
沖縄在住でもゲーム開発副業はできる【地方在住のメリット】
地方在住はゲーム開発の副業においてハンデにならない。むしろ、生活コストの低さと時間の確保しやすさがアドバンテージになる。私が沖縄で副業を続けて実感していることだ。
沖縄の生活コストと副業時間の確保
沖縄の家賃相場は那覇市内の1LDKで月5〜7万円。東京23区の同条件(月10〜15万円)と比べると、毎月3〜8万円の差が生まれる。この差額がそのまま「副業の収益が少なくても生活が成り立つ」という精神的な余裕につながる。
また、沖縄は通勤時間が短い傾向がある。私の場合、車通勤で片道15分。東京で働いていた頃は片道50分かかっていたので、1日あたり70分の時間を副業に回せるようになった。月に換算すると約35時間。この35時間がゲーム開発の作業時間になる。
地方在住ゲーム開発者のコミュニティと案件獲得
「沖縄にいたら案件が来ないのでは?」と思うかもしれないが、ゲーム開発の受託案件はほぼ100%オンラインで完結する。私が使っているのはクラウドワークス・ランサーズ・Twitterの3つだ。
クラウドワークスでは「Unity開発」で検索すると、常時50〜100件の案件が掲載されている。単価は1件あたり3〜15万円が中心だ。最初はポートフォリオ(自分の作品集)がないと受注しにくいが、学習ロードマップの3〜4ヶ月目で作ったオリジナルゲームがそのままポートフォリオになる。
沖縄県内にもゲーム開発者のコミュニティが存在する。「Okinawa.unity」という勉強会が不定期で開催されており、私も参加して情報交換している。春のこの時期は沖縄の気候が快適で、カフェやコワーキングスペースでの作業がはかどる。梅雨入り前の4月は、1年で最も開発に集中しやすい季節だと個人的に感じている。
ゲーム開発副業に必要な機材と初期費用
ゲーム開発の副業を始めるのに必要な初期費用は、すでにPCを持っているなら0円、PCから購入する場合でも10〜15万円で始められる。高額な機材は不要だ。
ゲーム開発用PCのスペック目安
Unityでの開発に必要なPCスペックは以下の通りだ。
- CPU:Intel Core i5(第12世代以降)またはAMD Ryzen 5 5600以上
- メモリ(RAM):16GB以上(8GBだとUnityの動作が重くなる場面が多い)
- GPU(グラフィックボード):NVIDIA GeForce RTX 3060以上(2D開発のみなら内蔵GPUでも可)
- ストレージ:SSD 500GB以上
このスペックを満たすデスクトップPCは10〜13万円、ノートPCは12〜18万円で購入できる。私が使っているのは自作PCで、総額約12万円。沖縄は湿度が高いので、PC内部の冷却には気を使っている。
これからPCを購入するなら、RTX搭載のゲーミングノートPCが選択肢として有力だ。デスクトップに比べて省スペースで、カフェやコワーキングでも作業できる。
あると便利な周辺機器・ツール
PC以外で私が実際に使っている周辺機器を紹介する。
デュアルモニター:Unityのエディタ画面とゲーム画面を同時に表示できるので、作業効率が1.5倍になる。23〜27インチのモニターを1枚追加するだけでいい。価格は1.5〜3万円程度だ。27インチIPSモニターは色再現性が高く、ゲーム画面の確認にも適している。
ペンタブレット:ゲーム内のイラストやUIデザインを自作するなら、ペンタブレットがあると便利だ。ただし最初は無料素材サイト(Unity Asset Store、itch.io)で代用できるので、必須ではない。
3Dプリンター:これはゲーム開発に直接は不要だが、私は3Dプリンターでゲームキャラクターのフィギュアを出力し、SNSで発信することでゲームの宣伝に活用している。趣味と副業がつながる好例だ。家庭用3Dプリンターは3〜5万円で手に入る。
ゲーム開発副業で失敗しないための注意点
ゲーム開発副業で最も多い失敗パターンは「完成しないゲームに時間を投資し続ける」ことだ。これを避けるための具体的な対策を、私の失敗経験をもとに伝える。
スコープクリープを防ぐ方法
スコープクリープとは、「あの機能も追加したい」「もっとグラフィックを良くしたい」と、当初の計画からどんどん開発範囲が膨らんでしまう現象だ。多くの個人開発者がこれに悩まされ、最初のゲームをリリースできないまま時間だけが過ぎてしまう。
対策はシンプルで、「開発期間を最長3ヶ月と決める」「機能リストを最初に10個書き出し、そのうち5個を削る」の2つを守ること。副業である以上、完璧なゲームよりも「リリースされたゲーム」の方が100倍価値がある。
確定申告と副業の法的注意点
副業の年間所得が20万円を超えたら、確定申告が必要になる。ここでいう「所得」とは、売上から経費(PC代・ソフト代・書籍代・通信費など)を引いた金額だ。
会社員の場合、就業規則で副業が禁止されていないか確認すること。2024年時点で、厚生労働省のモデル就業規則では副業・兼業を原則容認する方向に改定されているが、個別の会社の規則は異なる。私は副業を始める前に、総務部に確認を取った。
確定申告は開業届を出して青色申告にすると、最大65万円の控除が受けられる。年間所得が20万円を少し超える程度なら、この控除で税負担をゼロに近づけられる。
燃え尽きを防ぐ副業ペース配分
副業で最も危険なのは、モチベーションが高い最初の1〜2ヶ月に毎日3〜4時間作業して、3ヶ月目に燃え尽きるパターンだ。多くの個人開発者が経験するよくある落とし穴だ。
私が今実践しているのは「平日は1日30分〜1時間、休日は2〜3時間」というルールだ。週あたり合計7〜10時間。この範囲なら本業にも家庭にも支障が出ない。沖縄は海や自然が近いので、休日の午前中に開発して午後は海でリフレッシュする生活が続いている。このバランスがあるから5年間継続できた。
ゲーム開発の副業に興味を持ったあなたが、今日すぐにできるアクションは以下の3つだ。
- Unityをダウンロードする(無料・所要時間30分)
- Unity公式チュートリアル「Unity Essentials」を開始する(無料・所要時間2時間)
- 入門書を1冊手に入れる(体系的に学ぶことで、チュートリアルだけでは埋まらない知識の穴を補える)
副業としてのゲーム開発に関する私の取り組みは、プロフィールページでも詳しく紹介している。学習の進め方で迷ったら参考にしてほしい。
まとめ:ゲーム開発副業のタイプ別おすすめルート
ゲーム開発の副業は、正しい収益モデルを選び、完成・公開を最優先にすれば、地方在住・未経験からでも収益化できる。最後に、あなたのタイプ別におすすめのルートを整理する。
- プログラミング完全未経験のあなた→ Unity + C#の基礎学習から始め、6ヶ月後にアセット販売で月5,000〜1万円を目指す
- プログラミング経験があるあなた→ Unityで小規模ゲームを1本作り、3ヶ月後にSteamまたはスマホストアに公開する
- デザイン・3Dモデリングが得意なあなた→ Unity Asset Storeでのアセット販売を最優先にする。月3〜5万円が初年度の現実的な目標
- すぐに収入がほしいあなた→ ポートフォリオを2〜3本作ったら、クラウドワークスで受託案件に応募する。1件3〜15万円
- 長期的に資産を積み上げたいあなた→ ゲーム開発 × ブログ・YouTubeの情報発信を並行させる
どのルートを選んでも、最初の一歩は「Unityをインストールして、チュートリアルを1本やる」ことだ。今日の30分が、あなたの副業収入の起点になる。
よくある質問(FAQ)
ゲーム開発の副業にプログラミングスキルは必須?
Unityを使うなら、C#というプログラミング言語の基礎知識は必要だ。ただし「基礎」で十分であり、大学のコンピュータサイエンスの知識は求められない。変数・条件分岐・ループ・関数の4つを理解すれば、簡単なゲームは作れる。学習期間の目安は1〜2ヶ月だ。
ゲーム開発副業の初期費用はいくらかかる?
すでにPCを持っているなら0円で始められる。Unity Personal(無料)とVisual Studio Community(無料)だけで開発環境が整う。PCを新規購入する場合は10〜15万円。Steamへの出品には登録料100ドル(約15,000円)がかかるが、Google PlayやApp Storeなら登録料は25ドル(約3,750円)〜無料だ。
本業が忙しくても副業でゲーム開発できる?
できる。私は平日1日30分〜1時間、休日2〜3時間のペースで続けている。週7〜10時間の作業量があれば、3ヶ月で小規模ゲーム1本を完成させられる。大切なのは「毎日少しでも触る」習慣を作ることだ。
沖縄など地方在住でもゲーム開発の仕事は見つかる?
見つかる。ゲーム開発の受託案件はクラウドワークス・ランサーズなどのオンラインプラットフォームで完結するため、住んでいる場所は関係ない。実際に地方在住の開発者が、クラウドワークスなどを通じて都市圏企業の案件を受注するケースは多い。打ち合わせはZoomやGoogle Meetで完結する。
ゲーム開発で作ったゲームが売れなかったらどうする?
最初のゲームが売れないのは普通のことだ。個人開発者の多くは、最初にリリースしたゲームでほとんど収益が出ない。しかし、その開発過程で身につけたUnityスキルが、アセット販売や受託開発につながっていく。「ゲームが売れなくてもスキルは必ず残る」という認識を持っておくと、心理的なダメージが小さくなる。
この記事を書いた人:ちばりよー男|沖縄移住5年・会社員×副業ブロガー
最終更新:2026年04月05日


